国道55号線沿い、歩いてすぐの場所にある伊尾木洞。約300万年前、この辺りがまだ海の中だった頃に堆積した地層が地震などで隆起し、太平洋からの波によって侵食されてできた天然の洞窟が口を開けている。長さ40mの洞窟を抜けると、その先には切り立った崖のような壁があり、シダと苔に覆われた緑色の世界が広がっている。足を浸すくらいの水が絶えず流れていて、石を飛び越えたり、橋を渡ったり、滝が見えたりとちょっとした冒険気分も味わえる。
洞窟にはコウモリの巣があったり、洞の壁や地面には貝の化石を発見することもできるので、散策しながら歩き進めてみて。
訪れる時間や季節、天気によって様々な顔を見せてくれる伊尾木洞。雨上がりに行くと、ぼんやりとした朝もやの中にいるようだった
洞内には思わず触れてみたくなる透明度の高い小川が流れている。途中には、飛び石を渡ったりするスポットもあるのでスニーカーがオススメ。
約40種類以上のシダが生息する神秘的な世界。見上げれば、無数の木々に取り囲まれ、谷底にいるかのような感覚になる。